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【保存版】甘味料 選び方ガイド 健康志向の人におすすめのスイーツ素材

この記事は約9分で読めます。

1. 健康を意識しても甘いものは食べたい!

甘味料 選び方ガイドを読むと、健康を意識しながら甘いものを楽しめます。

 甘いものばかり食べちゃ健康に良くない!? 

ケーキを食べる母娘


この記事では、パティシエの視点から「甘味料の種類別特徴・使い分け・素材選びのロジック」を徹底的に解説。
健康を気遣いながら、美味しさにも妥協しないスイーツづくりを目指す方に役立つ情報をまとめています。

2.甘味料は「ただの甘さ」じゃない

甘味料は、ただ甘さを加えるだけのものではありません。
その種類や性質によって、食感や保湿性、保存のしやすさ、さらには栄養価や冷凍耐性にまで影響を及ぼします。


中には、血糖値の上昇をゆるやかにする 低GI甘味料 もあれば、 冷凍・解凍を繰り返しても水分を保持し、しっとり感を保てる 保水性に優れた甘味料 もあります。


さらに、プレバイオティクス として腸内フローラのバランスを整えることを 目的に開発されたものも登場しています。

いまの甘味料は、 “甘さを足す” というより、
「スイーツの素材として高い機能性を発揮する存在」 なのです。

 3. 甘味料一覧と特徴比較(一覧表)

 種類はどのくらいあるんだろう 

ここでは、代表的な甘味料を一覧にまとめ、それぞれの特徴を比較できるようにしました。

甘味料 選び方に迷ったときの参考にしてみてください。

甘味料 選び方で迷ったときの比較一覧

名称甘さ(基準=100)特徴・メリットデメリット向いている用途
上白糖100安定感/しっとり感/クセなし血糖値が上がりやすい(※1)焼き菓子全般
きび糖95ミネラル豊富/コクある味焼き色が濃く出やすいクッキー/パウンドなど
てんさい糖90整腸作用/血糖値の上昇ゆるやか(※2)若干クセあり蒸しパン/素朴な焼き菓子
トレハロース40保湿性◎/冷凍耐性◎(※3)単体では甘味が弱い冷凍ムース/ゼリー
オリゴ糖60腸活◎/液体で扱いやすい(※4)焼き菓子ではベタつくことがあるグラノーラ/ドリンク
ラカント70カロリーゼロ/血糖値に影響しない(※1)加熱で再結晶しやすい(※5)冷菓/ゼリー/糖質制限系
ココナッツシュガー85低GI/ミネラル豊富独特の香りとクセバナナケーキ/ブラウニー
アガベシロップ130少量で甘み◎/低GI(※6)果糖含量が高く、摂りすぎ注意チーズケーキ/ドリンク

※参考文献・出典
林原「トレハロース応用技術」資料集(※3)
日本食品標準成分表2020年版(文部科学省)(※1、2)
日本製菓製パン技術協会『素材別焼成特性』研究資料(※5)
日本オリゴ糖協会/健康食品文献資料(※4)
米国糖尿病学会・WHO「非糖類甘味料に関するガイドライン」(※1、6)

甘味料 選び方ガイド 健康志向の人におすすめ素材

4. 用途別おすすめ甘味料の選び方

作りたいスイーツや求める仕上がりに合わせて、最適な甘味料を選ぶポイントを紹介します。

ニーズおすすめ甘味料
ダイエット・糖質制限ラカント/トレハロース
冷凍スイーツ対応トレハ+上白糖の併用
子どもにも安心な甘さてんさい糖/きび糖
腸活・便通対策オリゴ糖/てんさい糖
ヴィーガン・自然派スイーツアガベシロップ/ココナッツシュガー

 

5. マフィンで比べてみよう!8種の甘味料で同じレシピを焼いてみた

同じレシピでも甘味料が違えば、焼き上がりや食感、風味はどう変わるのか。

実際に8種類でマフィンを焼き比べてみました。

基本マフィンレシピ(6個分)

材料分量
薄力粉120g
ベーキングパウダー4g
1個
牛乳60g
無塩バター50g
甘味料60g(種類に応じて調整)
焼成温度・時間170℃ × 22〜25分

使用甘味料別の焼き上がり比較

甘味料名使用量焼き上がりの特徴
上白糖60g標準的な甘さと焼き色。ふんわりしっとりとした食感
きび糖60gコクのある甘さ。焼き色がやや濃く、素朴な風味
てんさい糖60g甘さ控えめで素朴な味わい。もっちりとした食感に
トレハロース90g甘さが弱め。冷凍後も食感が保たれるが、単体だと淡泊
オリゴ糖(液体)80gベタつきやすく、焼き色はやや薄い。生地が重くなりやすい
ラカント75g焼き縮みに注意。甘さは十分だが再結晶化しやすい
ココナッツシュガー60g独特の香ばしさ。焼き色は濃いめで仕上がりはしっかり
アガベシロップ50g水分が多くしっとり。柔らかい仕上がりで焼き色は淡い

こんなに違うの?!

甘味料 選び方 マフィン比較

6. 甘味料ごとの保存方法と保管のコツ

甘味料は種類によって吸湿性や固まりやすさが異なります。

長く品質を保つための保存方法と、ちょっとした保管のコツをまとめました。

甘味料保存方法注意点
上白糖密閉容器・常温湿気を避ける
きび糖密閉・冷暗所吸湿しやすく固まりやすい
てんさい糖密閉+乾燥剤・冷蔵も可風味が飛びやすい
トレハロース密閉容器・常温湿気厳禁
オリゴ糖(液体)開封後は冷蔵キャップまわりの結晶化に注意
ラカント常温保存/乾燥必須湿気ると溶けにくくなる
ココナッツシュガー冷暗所・密閉容器香りが飛びやすい
アガベシロップ開封後は冷蔵高温で変色の恐れ

7. 小規模店・個人販売向けの価格と仕入れ目安

小規模な製菓店や個人での販売を想定し、甘味料の仕入れ価格やおおよその目安をまとめました。

価格設定やコスト計算の参考にしてください。

甘味料内容量例価格帯(目安)100gあたり備考
上白糖1kg¥300〜¥400約¥35流通安定、安価
きび糖1kg¥450〜¥600約¥50自然派向け
てんさい糖800g〜1kg¥600〜¥750約¥70国産あり、整腸効果◎
トレハロース1kg¥900〜¥1,200約¥100冷凍商品に適する
オリゴ糖(液体)1kg¥600〜¥800約¥70グラノーラやドリンク向け
ラカント800g〜1kg¥1,000〜¥1,500約¥130糖質制限向け、高価
ココナッツシュガー500g¥800〜¥1,200約¥160香りに個性あり
アガベシロップ660g〜1L¥900〜¥1,300約¥110有機・自然派に人気

8. 販促に使えるキャッチコピー(個人店向け)

小さなお店でもすぐに使える、スイーツ販売向けのキャッチコピーを集めました。POPやSNS、パッケージデザインにぜひ役立ててください。

1.「からだ想いの甘さで、明日もおいしく。」

2.「糖質オフでも、味は妥協しない。」

3.「スイーツに、整腸というご褒美を。」

4.「低GI素材で、罪悪感ゼロの焼き菓子を。」

5.「やさしい甘さで、ココロとカラダにうれしいひとくち。」

 簡潔にわかりやすく伝えることは大切だよね 


小規模店・個人販売では、“素材そのもの”が差別化のポイントになります。

甘味料の特長を伝えるキャッチコピーを使えば、お客様に安心感を届けるだけでなく、価格への納得感にもつながります。

特にSNSや店頭POPで「素材×おいしさ」の両立を打ち出すことで、共感を得やすくなりますよ。


 9. まとめ 選び方ひとつで、スイーツは変わる

甘味料 選び方 まとめ

甘さ=砂糖」という固定観念を超えて、素材として甘味料を見つめ直すことで、やさしいお菓子づくりの選択肢はもっと広がります。

甘味料の持つ「ちから」を知って、あなたのスイーツづくりに自由とやさしさを加えてみませんか?

👉 この記事では、甘味料 選び方のポイントを整理しました。ぜひ参考にして、あなたに合った素材を選んでみてくださいね。

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