ここ数年、パフェが人気です。北海道のシメパフェから始まり、夜パフェが大ブームに。
パフェの専門店も増え、複雑な組み立てのデザート風のものもたくさんあります。
パフェ大好き♡
パフェは、層ごとにアイスクリーム、フルーツ、ホイップクリーム、ナッツ、ソースなどを重ねて楽しむデザートです。美味しさと見た目の豪華さが魅力ですが、作る際にはいくつかの注意点を考慮することが大切です。
ゼリー、クリーム、クランチなど……色々な素材を使い、多彩な味が楽しめるパフェ。
少し大人な組み立て方をご紹介いたします。
大人パフェの組み立て
贅沢感を味わえるパフェ、どうやって組み立てる?
少し画像が粗いですが、私の作ったパフェの中身の説明です.
秋限定のモンブランパフェ
1枚目はモンブランパフェ。
どこを食べても飽きないように、そして、上がしっかり甘めなので下に行くに向けさっぱりするように気を付けました。
アイスは2種類入れています。基本はバニラアイスクリーム。バニラビーンズがしっかり香るもの。
そして、ペアにするものはシャーベット系。
酸味の強いカシスシャーベットと組み合わせバランスを取っています。
食感に変化をつけるためクッキーを入れますが全粒粉を使用したものでざっくり感を出しています。
春を感じるいちごのパフェ
こちらもバニラアイスクリームと合わせたのはフランボワーズのシャーベット。
いちごの甘さはやさしいけれどパンチが弱いので、デザートでもよく組み合わせます。
ジャムが最後に入っていますがこちらも酸味強めにしています。
優しいいちご風味のカスタードクリームとスポンジになじむように最後に入れました。
男性にも人気、ティラミスパフェ
一見単純に重ねていますが、こちらもアイスクリームは2種類使っています。
エスプレッソコーヒーの少しシャーベットっぽい口当たりのアイスの中に、砕いたクッキーが入っていて、変化が味わえます。
ほろ苦いコーヒーシロップをしみこませるスポンジは、卵感のうすいもののほうが向いています。
ポイント
パフェの組み立てを考えるときはいつも、絵をかいて組み合わせを考えていきます。バランスや見た目を考えるうえでおすすめの方法です。
アイスクリームとの組み合わせが多いデセールの本などを参考するのもおすすめです☆
大人っぽさを出すには、色々な素材や食感を組み合わせ、味に奥行きと複雑さを持たせるのがポイント。
食べた後残るのは甘ったるさだけ……となってしまってはもったいないですね。
私の使っていた業務用アイスクリームも紹介しています。
意外と通販でも手に入るんです
大人のパフェの中身色々
それでは、パフェの中に使用するゼリーやクリームのレシピを紹介します。
コーンフレークはそのまま使わない!
コーンフレークがいっぱい入ったパフェ、ちょっとイヤですよね……
すぐに水分を吸って、サクサク感がなくなってしまいます。
コーティングして使いましょう。
コーンフレークの糖衣がけ
グラニュー糖 | 250 |
水 | 63 |
コーンフレーク | 250 |
1. グラニュー糖と水でシロップを作る。水を入れたフライパンにグラニュー糖を入れ、しっかり全体にしみこませてから火にかけ、117℃まで中火で加熱する。 水を染みこませていないと、直接グラニュー糖が火に当たった部分からすぐに色付いてきてしまいます!! |
2. フルグラを一気に入れ、中弱火にしすぐに木べらなどで混ぜる。 |
3. だんだん砂糖がしゃって周りが白っぽくなったら出来上がり。 クッキングシートに広げて冷ましておく。冷めてきたらだんだんカリカリになります。 |
チョコレートクランチ
フルーツグラノーラ ライスクリスピー など | 200 |
お好みのチョコレート (ミルク・スイート・ホワイトなど) | 200 |
1. チョコレートを耐熱容器に入れ、レンジで溶かす。 |
2. フルーツグラノーラやライスクリスピーを入れてまんべんなくチョコがいきわたるように混ぜる。 |
3. クッキングシートにパラパラになるように広げて冷凍庫で冷やし固める。 |
大人っぽい味にしたかったらハイカカオチョコ使うといいよ!
プラリネの入ったチョコレートクランチのレシピも紹介しています。
クリームを作る
フロマージュブランクリーム
少し爽やかなホイップクリームです。甘さ控えめです。
シャンティ (生クリーム38~40% 100gにグラニュー糖 7gを加えて立てたもの) | 100 |
フロマージュブラン | 200 |
グラニュー糖 | 10 |
1. フロマージュブランとグラニュー糖をホイッパーですり混ぜる。 |
2. 1 にシャンティを加え、ゴムベラに持ち替えて合わせる。 |
マロンクリーム
サバトンマロンクリーム | 250 |
ダークラム | 3 |
生クリーム35% | 150 |
1. マロンクリームにラムを入れてホイッパーでほぐす。 |
2. 生クリームをミキサーで8~9分立てにする。 生クリームの泡立てが弱いとゆるゆるのクリームになってしまいます。 |
3. 立てた生クリームを1に半分ほど入れてなじませてからゴムベラに持ち替えて全部を合わせる。 |
夏向け!レモンのパフェの作り方も!
フルーツを漬けてみる
フルーツはやっぱりフレッシュが美味しいですが、シロップやハーブなどで漬けてみてはいかがでしょうか。
旬のフルーツとパイナップルのマリネ
ハーブの香りが爽やかなフルーツのマリネです。
オレンジオリーブオイル | 15g |
グラニュー糖 | 20g |
レモン果汁 | 12g |
バジルの葉 | 2枚 |
パイナップル | 1個 |
季節のフルーツ(マンゴー、梨、リンゴなど・・) | 1個 |
普通のオリーブオイルでもいいよ。
1. パインは縦に12カット・横に12~15カットしておく。 季節のフルーツは一口大にカットする。色の変わりやすいフルーツは、分量内のレモン果汁をまぶしておく。 |
2. ボールにオイル・グラニュー糖・レモン果汁を入れ、刻んだバジルも加えて混ぜ合わせる。 |
3. 2のボールにカットしておいたフルーツを入れ、まんべんなく和える。 |
4. 冷蔵庫に入れ30分ほどマリネする。 水分が出てくるので、作って3日以内に使用してください。 |
5種類のベリーのコンポート
いちご | 1pc |
ラズベリー | 12個 |
ブルーベリー | 12個 |
ブラックベリー | 9個 |
レッドカラント | 20個 |
グラニュー糖 | 30 |
フランボワーズリキュール | 15 |
レモンジュース | 10 |
クランベリージュース | 150 |
ベリーたちの種類と量はあるもので調整してくださいね!
1. いちごとベリーたちにグラニュー糖をまぶして、水分が出てくるまで置いておく。 |
2. リキュール・レモン果汁を加えて鍋に移して加熱し、沸騰してきたら火からおろす。 混ぜすぎたら果実が崩れてしまうので注意! |
3. 氷水にあてながら冷やし、クランベリージュースを加える。 |
4. 冷蔵庫で1時間ほど冷やす。 |
フレッシュのいちごを使用したジュースもアイスクリームと相性抜群です!
白桃のコンポート
カンパリを加えて大人っぽい風味に。
白桃 | 3個 |
水 | 375 |
グラニュー糖 | 150 |
白ワイン | 175 |
レモンスライス | 1枚 |
バニラビーンズ | 1/2本 |
カンパリ | 18 |
1. 白桃とカンパリ以外のすべての材料を鍋に入れ、沸騰させる。 |
2. 沸騰したら火を止め、皮をむいた白桃を入れて密着ラップをする。 あら熱が取れるまで置いておく。 |
3. あら熱が取れたらカンパリを加える。(熱いうちに入れない!) 密閉容器に入れて冷蔵庫で3時間ほど冷やしておく。 |
桃が固い場合は、工程1で入れてね!
ゼリーを使う
リキュールや紅茶などのゼリーを加えてみましょう。
白桃ゼリー
白桃のコンポート液を使用したゼリー。白桃の香りがしっかり液に染みこんでいます。
白桃のコンポート液 | 250 |
板ゼラチン | 3 |
1. 板ゼラチンはたっぷりの氷水でふやかしておく。 |
2. ゼラチンの水気を絞り、レンジでチンして溶かし、コンポート液と混ぜ合わせる。 (ゼラチンが溶け切らない時は一度温める。) |
3. 冷蔵庫で1晩冷やし固める。 |
普通の白ワインゼリーは、
白ワイン250・水250に
グラニュー糖33
板ゼラチン6
で作ってね!
レモンチェッロゼリー
イナアガーではなく板ゼラチンを使う場合は5gで!
1. グラニュー糖とアガーはすり混ぜておく。 |
2. 天然水に1を一気に入れてすぐに混ぜ溶かす。 ダマにならないように気を付けること。 |
3. 火にかけ、沸騰したまま2分間煮立てる。 |
4. 漉しながらボールに移し、レモンチェッロとレモン果汁を混ぜる。 イナアガーは常温でも固まるので、手を止めずに作業すること。 |
5. 密着ラップをして冷蔵庫で1時間冷やし固める。 |
アールグレイティーのゼリー
水 | 300 |
アールグレイのティーパック | 3パック |
グラニュー糖 | 25 |
イナアガーF | 6 |
板ゼラチンの場合は3gで!
1. 水を鍋で加熱し、沸騰したらティーパックを入れてフタをして30分置いておく。 |
2. グラニュー糖とイナアガーFをすり混ぜておく。 |
3. ティーパックを取り出した 1 の鍋に 2 を一気に入れ、すぐに混ぜて溶かす。 |
4. もう一度火にかけ、1分ほど沸騰させ続けた後、すぐに濾して密着ラップをし、冷蔵庫で1時間冷やし固める。 |
♢イナアガーFに関する記事はコチラ。
パフェ用オススメアイテム
パフェを作るときのおすすめアイテムをご紹介します!チェックしてみてください☆
冷凍ベリーミックス。ラズベリー・ブルーベリー・ブラックベリーの3種類入り。
冷凍のベリーはグラスに放り込むだけで使えて便利ですね。他にもいろいろな種類がありますが、用途に合わせて選んでみては?
パフェの組み立て まとめ
いかがでしょうか。
- 奥行きを出すために素材を多く使う。
- ハーブやリキュールなどで香りをプラスする。
- フルーツをそのまま使うのではなく、ひと手間加えてみる。
など、少し手数は多くなりますが、手を加えただけ味に華やかさと奥行きが出るのではないでしょうか?
これらの注意点に留意しながら、美味しくて見た目も美しいパフェを楽しむことができます。層ごとの組み合わせやバランス、ビジュアルの配慮が、素晴らしいパフェを作る鍵です。
暑い夏に贅沢なパフェで大人の時間を……
♢楽天ROOMでも製菓材料・道具の紹介しています。
コメント